MARCA Reeds Info Japan
<MARCA Reeds Info Japan>
サクソフォーン奏者・作編曲家でMARCA Reeds Saxophone Gold Artistの碓井雅史(うすいまさし)です。Marca Reeds アドバイザーもさせていただいております。このページではMARCA Reedsの硬さ比較表、合わせて一般的なクラシックや吹奏楽、JazzやBigbandにおける標準的なマウスピースとリードの組み合わせの一覧表を記載しました。そして現在販売されている全ての銘柄についても実際に使用しての感想や詳細情報も載せてあります。普段みなさまがお使いのリードと比較していただき、ご購入の際に参考いただけましたら幸いです。MARCA本社がある南フランス産天然ケーンの品質は格別で、音色や音像が本当に素晴らしいです。サックスを吹く全てのみなさまにおすすめさせていただきます。
サクソフォーン奏者・作編曲家 MARCA Reeds Saxophone Gold Artist 日本第一号
碓井雅史
MARCA Reeds 国内お問合せ先
株式会社グローバル
〒169-0073 東京都新宿区百人町2丁目17-7
TEL: 0353895111
http://www.global-inst.co.jp/
MARCA France Official Website
https://www.marca-france.com/en/
碓井雅史 Official Website
https://usuimasashi.com
*リード比較表は2024年10月23日のデータです。比較表・組み合わせ一覧表の画像をクリックしていただきますと大きな画像データでご覧いただけます。できるだけ多くの枚数からそれぞれの銘柄の平均的な厚さの位置を定めておりますが、ケーンの収穫年やリードを使用する際の気温や湿度、みなさまがお使いの楽器本体やマウスピース等セッティングの違いによっては厚さの感じ方が異なる可能性があります。
大手メーカーを含む他社のリードに比べても、ケーンの質が大変素晴らしく、どのカットのパッケージであっても本質的な音色が自然でかつ柔らかく、音量もしっかり出ます。そして一番大事なポイントとして、変な「味付け」を音から感じません。とにかく実にニュートラル。
他の言い方をすると、ケーンの質があまり良くないのを、なんとか様々なCutにして「ごまかして」使えるように「人工甘味料的な味付け」をしてしまっているリードがいろいろあるように思っていますが、Marca社のリードはどの銘柄からもその「不自然な味付け」と「ごまかし」を感じなかったです。もし現在お使いのリードに対応する厚さのもので気になるパッケージがあればぜひ一度使ってみてください。
個人的にですが、Marcaのリードが大きく変化しない限り、もう以前使用していた他のリードメーカーのものに戻ることは無いと思っています。それくらい素晴らしい。この20年の間、なぜちゃんとテストしなかったのかと反省しているくらいです。TenorとAltoそれぞれのモデルについての解説も記載しますのでぜひお読みください。
まずはTenorについて。Tenorには6つのパッケージがあります。
<Superieure> Jazz◎ Classic◎
基本となるモデルはSuperieureになります。伝統的なデザインでVandoren社のTraditionalとよく似ています。リードの厚さもほぼ同じように考えて良いです。音の自然さ、そして伸びは素晴らしいものがあります。Classic・吹奏楽はもちろん、Jazzでも定番のSettingとなってくれます。TenorではHard Rubberのマウスピースとの相性が特に良い印象があります。
https://www.marca-france.com/en/content/marca-superieure
<Excel>Jazz◎ Classic◎
クラシック系のものではExcelが相当します。Superieureよりもリードの先端が厚いのでその分反応が重くなりますが、音像が増します。Jazz Tenorの王道のOtto LinkなどのLarge Chamberのマウスピースだと重めになってしまいますが、Medium Large ChamberやBrilhart、Selmer系のマウスピースとの相性はとても良いように思います。TenorのExcelはSuperieureと同等の厚さ、もしくはほんの少しだけしなやかに感じます。Hard Rubberやプラスティックのマウスピースとの相性が特に良いです。
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<Primo> Jazz◎ Classic〇
2022年11月頃にTenor用のPrimoがついに登場！ケーンのしなやかな部分から作られており最もリーズナブルなモデルですが、侮ることのできないのがこのPrimoです。ケーンの質は他のモデル同様に素晴らしく、人によってはこの銘柄が最適な組み合わせになる可能性が十分あります。French Cutでありながらも、昔のしなやかな時期のRico Orangeの質感があります。音像も音色の質感もとても自然で素晴らしいです。Metalのマウスピースとの相性も素晴らしいと思います。Jazzの奏者の方には一度試していただきたいです。Superieureとほぼ同じ厚さか、ほんの少しだけしなやかに感じます。Marca、恐るべし!!
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<American Vintage> Jazz◎ Classic○
Jazzの演奏をメインとされる方にはこのモデルをまずお勧めしたいと僕は思います。Vandoren Traditionalと昔のRico Orange Boxの良いとこ取りのモデルです。柔らかい音色、どこかメロウでそれでも音量と音の伸びも申し分ないです。Hard RubberやMetal、プラスティック製のマウスピースでも素晴らしい組み合わせになってくれます。Jazz Modelを試す前に、まずこちらをテストしていただきたいです。本当に素晴らしいです。Rico Jazz SelectやVandoren Javaをお使いの方にもお勧めです!
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<Jazz Model> Jazz◎ Classic?
このモデルにはFrench CutとAmerican Cutがありますが、American Vintageと同じかもう少しだけしなやかな厚さのリードです。American Cutの方が柔らかい音色に感じます。Rico Jazz SelectやVandoren Javaをお使いの方はこのJazz Modelがぴったり合う可能性があります。音の質感がMarcaのJazz Modelの方が奥行きがあり、より豊かな印象です。一度ぜひお試しください。
https://www.marca-france.com/en/content/marca-jazz
以下はAltoについてですが、Tenorよりもさらに4つのパッケージが増えます。Jazzにおいての組み合わせとしては実は9つ全てが素晴らしいですが、個人的にTradition、American Vintage、PrimoとSuperieureが抜群に良い結果が出ています。
AltoのClassic・吹奏楽における定番としてはまずTraditionとPrimo、そしてSuperieureの順にお試しいただきたいです。Vandoren Traditional 3に対応するのはTradition 2.5 or 3, Superieure 2.5 or 3とPrimo 2.5 or 3がおおよそ同等の厚さです。ここではClassic・吹奏楽にも対応しやすいModelについても解説を入れていきます。
<Tradition> Jazz☆ Classic☆
MarcaがReedメーカーとして創立された1957年当初から発売され続けている、Marcaの伝統と優れたノウハウが凝縮された第1号のリード。それがこのTraditionであり、Marcaの象徴と言っても過言ではないでしょう。このモデルがClassicにおいては一番最初の選択肢になります。ノイズが乗りにくく、シビアなコントロールを求められるオーケストラの現場においても大変使いやすいのではないかと感じています。そして音色はとても自然で音がしっかり飛んでくれます。更には、音の幅広い跳躍の際の反応の良さもずば抜けています。Vandoren社のTraditionalと厚さは同じ、もしくはほんの少しだけしなやかに感じますが、音色の柔らかさと奥行き、そしてしなやかさは圧倒的にこのMarca Traditionが秀でているように感じています。Marcel Muleの使用していたことで有名な40年代頃のVintage Metalマウスピースとの相性も大変素晴らしいです。JazzのSettingにおいてもやはり抜群に良く、Subtoneをしっかり効かせると魅力的なwhite noizeが音に混ざるようになります。Hard Rubber, Prastic, Metalと様々な素材のマウスピースとの相性も良く、本当にオールマイティなリードと言えます。Altoではジャンルを分け隔てなくまずこのTraditionを試してみてください。個人的にはTenorでもTraditionがあれば吹きたいです!!
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<Superieure> Jazz◎ Classic◎
伝統的なデザインでVandoren社のTraditionalと似ています。リードの厚さもほぼ同じように考えて良いです。音の自然さ、そして伸びは素晴らしいものがあります。Classic・吹奏楽の演奏においても定番のSettingとなってくれます。もしかしたらVandoren Traditionalよりもほんの少しだけノイズが乗りやすいかもしれません。Jazzにおいても非常に素晴らしい組み合わせの候補となってくれます。Metalのマウスピースと組み合わせても良い結果になることがあります。
https://www.marca-france.com/en/content/marca-superieure
<Premium> Jazz☆ Classic○
Traditionと比べても実に自然で柔らかく奥行きのある音色、そして素晴らしい音の伸び。音の跳躍やニュアンスなどのコントロールのしやすさも秀逸です。リードに求められる要素の全てをオールマイティに備えている驚異的な銘柄です。厚さはTraditionよりも実は硬めなため、Tradition3にはPremium2.5が相当する印象です。Jazzに求められる自然なノイズののり方は秀逸です。もしかしたらClassicの厳しい現場でそのノイズを消すことは難しいかもしれないので、番手を少し薄めのものにしたら対応はできるかもしれません。Metalのマウスピースとの相性も大変素晴らしいです。
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<Excel> Jazz? Classic○
Superieureよりもリードの先端が厚いのでその分反応が重くなりますが、音像が増します。Medium Large ChamberやBrilhart、Selmer系のマウスピースとの相性はとても良いように思います。AltoのExcelはSuperieureよりも硬めに感じます。Premiumと同等もしくはそれよりも硬めの厚さかと感じました。こちらはHard Rubberのマウスピースとの方が相性が良いイメージです。
https://www.marca-france.com/en/content/marca-excel
<Primo> Jazz◎ Classic◎
ケーンのしなやかな部分から作られており最もリーズナブルなモデルですが、侮ることのできないのがこのPrimoです。ケーンの質は他のモデル同様に素晴らしく、人によってはこの銘柄が最適な組み合わせになる可能性が十分あります。French Cutでありながらも、昔のしなやかな時期のRico Orangeの質感があります。音像も音色の質感も素晴らしいです。Metalのマウスピースとの相性も素晴らしいと思います。Jazzの奏者の方には一度試していただきたいです。ClassicのSettingでもとても良い結果になる時があります。Superieureとほぼ同じ厚さか、ほんの少しだけしなやかに感じます。Marca、恐るべし!!
https://www.marca-france.com/en/content/marca-primo
<American Vintage> Jazz☆ Classic○
Jazzの演奏をメインとされる方にはTraditionとこのモデルをまずお勧めしたいと僕は思います。Vandoren Traditionalと昔のRico Orange Boxの良いとこ取りのモデルです。柔らかい音色、どこかメロウでそれでも音量と音の伸びも申し分ないです。Hard RubberでもMetalでも良い組み合わせになってくれます。Jazz Modelを試す前に、まずこちらをテストしていただきたいです。本当に素晴らしいです。Rico Jazz SelectやVandoren Javaをお使いの方にもお勧めです!
https://www.marca-france.com/en/content/marca-american-vintage
<Jazz Model> Jazz◎ Classic?
このモデルにはFrench CutとAmerican Cutがありますが、American Vintageと同じかもう少しだけしなやかな厚さのリードです。American Cutの方が柔らかい音色に感じます。Rico Jazz SelectやVandoren Javaをお使いの方はこのJazz Modelがぴったり合う可能性があります。音の質感がMarcaのJazz Modelの方が奥行きがあり、より豊かな印象です。一度ぜひお試しください。
https://www.marca-france.com/en/content/marca-jazz
<R57> Jazz○ Classic?
Primoと同じラインのため、少しだけ値段がリーズナブルなリードとして2022年11月頃から発売され始めました。ケーンの質は他の銘柄同様に良いため、人によってはこのModelが最適な組み合わせになる可能性が十分あります。昔のしなやかな時期のRico Orangeの質感があります。音像も音色の質感も素晴らしいです。American Cutのため、Primoよりも音が柔らかめになりやすく、Metalのマウスピースとの相性も素晴らしいと思います。Metalのマウスピースをお使いのJazzの奏者の方には一度試していただきたいです。Primoとほぼ同じ厚さか、ほんの少しだけしなやかに感じます。音の伸びがPrimoよりも穏やかなので、High Baffleのマウスピースと組み合わせるのが面白いかもしれません。
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